「お腹の時間」と「背中の時間」
- spaceonedrop
- 2023年9月21日
- 読了時間: 3分

先日、ボディーワーカーの小笠原和葉さんの講座を受講しました。
私は心理の人間ですが、アートセラピーをやっていると、どうしても
”身体”の重要性を意識せざるを得ないのです。
アートセラピーは”五感のセラピー”ですから。
この辺りはまた詳しく書きますが、そんなこんなで”身体”については
いつかちゃんと学びたいと思っていて、小笠原さんのお話は折りに触れ、
勉強させていただいています。
今回は「子育てのためのポリヴェガール」というテーマでした。
「ポリヴェガール」も数年前に出会ってから気になってはいるものの、
難解な分厚い書籍に途中で挫折してしまった経験があります。。。
ポリヴェガールと子育て、どのようにつながるかの中間はすっ飛ばして
しまいますが、子育てにはリラックスが必要。とのお話でした。
少し話がそれますが、
長男を出産後、私はなぜか短い睡眠時間の中、止めておけばいいのに、
ミシンでカタカタとベビー服を作ったり、ベビーグッズを夜な夜な
作っていたのです。
別に「お裁縫大好き!」ってタイプでもなかったのに、なぜか
使命感を感じるくらい没頭していました。
のちのちママ友と話していても、「わかるわかる!」と
共感してもらうこともあり、「なんかを達成したいんだよねぇ~」と
肌感覚でそんなことを話していました。
最近は、仕事から帰ってクタクタなんだけど、やたらと手の込んだ
(私としては💦)夕食を作りたくなる。
疲れてるんだから簡単なものにしてしまえばいいのに、とは
思いながら、、、
その正体がわかったのです!!!
小笠原さんの講座に出てきた、
「親のストレスの正体は、『未完了のプロセス』である」と。
子どもが相手だと、「これをやろう!」と思って完遂できることって、
とても少ないです。
これをやろうと思っていたら途中で「おかあさ~ん」と声をかけられて
中断する事なんてしょっちゅうです。
これは、「やろう!」と思って動員されたエネルギーが適切なタイミングで
使われずにシステムが圧迫される、その体験が繰り返されている状態なのだそうです。
その上がったエネルギーを消化する、下げる時間がない、
アクセルを踏みっぱなしでブレーキを掛けられない状態だそうです。
交感神経が上がったままなので、イライラしたり、怒りっぽくなるということは、
当然の状態だというのです。
このお話を聞いていて、長男が新生児の頃のミシンカタカタしていた自分を
思い出しました。
赤ちゃん相手で自分でコントロールできる範囲が圧倒的に少ない中、
何かを作る、完成させることで、「未完了のプロセス」を消化させたかったのでしょう。
手の込んだ夕食を作る、という事も同じです。
美味しいご飯を作って家族を喜ばせたい、とは正直思っていなくて(💦)、
自己満足のために作っている感覚があったのですが、これも同じだったのですね。
身体の正常な反応だったんだ~と嬉しくなってしまいました。
長くなってしまったので、
タイトルにある「お腹の時間」と「背中の時間」についてはまた今度。
やっぱり身体はおもしろい!